メンタルヘルスエッセイ(過去)0062

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メンタルヘルスエッセイ


メンタルヘルスエッセイ 第310話  逸脱(3)
最近では、公務員の定数削減や、
民間への業務委託推進があって、
自閉症的な職員も肩身がせまくなり、
トラブルも徐々に目立ってきている。
ダグラス氏いわく「逸脱は一般的に社会に対し破壊的効果のある突然変異であるが、
同時にそれは新しい生活状況に創造的にルールを適用する唯一の源泉でもある」と。
生活が破綻して、借金取りに追われ続ける弟が、
旅を通して自閉症の兄に理解を示してゆく姿が、
自閉症という「逸脱」の持つ意味を表している。
(ヤクザの文化人類学:岩波現代文庫を参照)
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第309話  逸脱(2)
1.相手の考えや気持ちを推しはかれない、
2.暗黙のルールや場の雰囲気が読めない、
これらは、自閉症によくみられる事ですが、
1は、面従腹背というよりも、真率無垢を、
2は、空気読めないよりも、空気読まない。
同じ行為であっても、意味の相違は大きい。
(そだちの科学11:日本評論社を参照)
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第308話  逸脱(1)
文化人類学者のヤコブ・ラズ氏いわく、
「逸脱とは行為それ自体がもつ性質ではなく、
その行為をした人とそれに対して反応する人々との間の、
相互作用の中にあるものなのだ」と。
かつて、アカデミー賞に輝いた「レインマン」では、
ダスティン・ホフマンが見事に自閉症を演じている。
(ヤクザの文化人類学:岩波現代文庫を参照)
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第307話  知・情・意(3)
“まあ一寸腹が立つと仮定する。腹が立った所をすぐ十七字にする。
十七字にするときは自分の腹立ちが既に他人に変じている。
腹を立ったり、俳句を作ったり、そう一人が同時に働けるものではない。
一寸涙をこぼす。この涙を十七字にする。するや否やうれしくなる。
涙を十七字に纏めた時には、苦しみの涙は自分から遊離して、
おれは泣く事の出来る男だと云う嬉しさだけの自分になる。“
俳句に限らず、詩や画などの芸術の共通点は、
表現する事で、自らの内面が変化してしまう。
「思い」は「重い」に通じ、堂々巡りを繰り返すが、
「話す」は「放す」に、「書く」は「欠く」に通じ、
やがて、苦悩が破壊され・解放されるのであろう。
(草枕:新潮文庫を参照)
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第306話  知・情・意(2)
“住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。“
以下は、私の替え歌である。
“働きにくさが高じると、家に引きこもりたくなる。
しかし、その家も居辛いと悟った時、
あきらめが生まれて、復職が出来る。“
(草枕:新潮文庫を参照)
〜 writer : ろうたん 〜

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