メンタルヘルスエッセイ(過去)0042

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メンタルヘルスエッセイ


メンタルヘルスエッセイ 第210話  考える(3)
第5話「かしこい」で述べた如く、
頭は体をコントロールできないが、
体は頭の暴走をストップできる。
頭(理想)で考えたようには、体(現実)は動かないが、
体(現実)を受け容れると、頭(理想)は動き出すもの。
漱石が大病をきっかけに、腹の人に連れ戻されたように、
自分の体に起こっている事を、ちゃんと受け容れること、
それが、本当の意味で「考える」事に繋がるのであろう。
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第209話  考える(2)
ところが、漱石が胃潰瘍の大吐血から、
意識を取り戻した時の、最初の記憶は、
全身の骨の痛み、胃の拍動やその存在、
腸(はらわた)に滴る粥の味であった。
頭の人から腹の人へと、連れ戻されたのである。
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第208話  考える(1)
老子の研究家、加島祥造氏によれば、
夏目漱石の小説を分析したところ、
「頭」と「脳」の出語数の合計が、
「それから」では180回、「門」では139回と、
他の身体語を引き離して、ダントツであったと言う。
(HARA:朝日文庫を参照)
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第207話  天下人
鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス、
「天下人」徳川家康を象徴する一句である。
様々な諸説を総合すると、
家康の最期は、胃がんだったらしい。
幼くして、今川家の人質となって、
天下を統一するまでの、忍従の日々。
胃炎は「言えん」、胃痛いは「言いたい」に通じ、
一生涯、従い忍び続けた「胃」だったのであろう。
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第206話  さいはひ人
歴史に名を残す、かの有名な藤原道長、
「さいはひ人」とも呼ばれて、
その晩年は、糖尿病との格闘であった。
「さいはひ」は「采配」に通じ、
指図する、指揮をとるの意。
摂取カロリーの40%が、脳で消費されるとも言われ、
常に頭を酷使する「さいはひ人」は、
血糖値を高めに設定しておく必要があったのであろう。
(病が語る日本史:講談社学術文庫を参照)
〜 writer : ろうたん 〜

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