メンタルヘルスエッセイ
- 省察(1) 2009年07月01日掲載:第200話
- 統合(6) 2009年06月29日掲載:第199話
- 統合(5) 2009年06月26日掲載:第198話
- 統合(4) 2009年06月24日掲載:第197話
- 内/外(3) 2009年06月22日掲載:第196話
メンタルヘルスエッセイ 第200話 省察(1)
私が青春時代の頃、ある地方書店のラジオCMで、
「えー、知性・教養・感動はいかがですか」との、
キャッチ・コピーがよく流された事を思い出した。
堕落論で一世を風靡した、故坂口安吾氏によれば、
人間性の省察こそ、知性や教養の源であると言う。
(堕落論:角川文庫を参照)
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第199話 統合(6)
我々は、見たもの(視覚)・聞いたもの(聴覚)によって、
自分や相手に対する気持ちが、左右され易い傾向にあるが、
こうした優れた棟梁などは、おそらく胸痛や腹痛(内臓感覚)、
倦怠感や違和感(体性感覚)などの、あらゆる感覚を統合して、
間を置いたり、間髪入れずに決断したり、しているのであろう。
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第198話 統合(5)
法隆寺の鬼と呼ばれた、ある宮大工の棟梁は、
「木組みは人組み」と言って、木の癖だけではなくて、
職人の癖を読み取って、寺院の改修を成し遂げたと言う。
一時的・部分的・技術的な能力の高い大工を活かすのは、
持続的・全体的・総合的な能力に長けた棟梁なのである。
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第197話 統合(4)
大工の棟梁に、最も求められる能力は、
平面図から立面図をイメージできる事。
木材の癖を読み取って、複雑な組み合わせが、
縦横無尽に、それも瞬時にして行える事。
人間の体に例えれば、体性感覚そのものである。
(宮大工の人育て:祥伝社新書を参照)
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第196話 内/外(3)
そして、会社の内部組織が疲弊・硬直化してくると、
社会から孤立して、不安感や焦燥感に駆られるため、
慌てて、会社の内外に共通の仮想敵国を作り出して、
なんとか、社員の結束を固めようと努めるのである。
内にあっては、「いじめ」や「ハラスメント」効果、
外にあっては、「風評被害」や「比較広告」などが、
捏造された仮想敵国の、一つの良い例でもあろう。
〜 writer : ろうたん 〜