メンタルヘルスエッセイ(過去)0023

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メンタルヘルスエッセイ


メンタルヘルスエッセイ 第115話  支配/依存(3)
子どもの場合は、おねしょ、摂食障害、夜驚症、
絶え間ない咳、便秘、吃音などがよく見られ、
昼夜を問わず、こうした症状に振り回されて、
ただただ両親は、疲労困憊・困惑するのみである。
こうした症状に「依存」して、両親を「支配」しながら、
自立を先送りしてしまう、巧妙な仕掛けに気づいた時、
まるでうそのように、症状がピタッと止むのである。
(アドラーを読む:アルテを参照)
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第114話  支配/依存(2)
心理学者のアドラーによれば、新しい人と会わなければならなかったり、
決断をしないといけないような時に、偏頭痛が起こりやすいと言う。
偏頭痛の発作が起こると、しばしば生活や仕事のリズムは中断され、
そうした状況が極まると、偏頭痛を理由に一定の責務は免除される。
しかし、自らに投げかけられたテーマに相対しない以上は、
偏頭痛から不眠へと、姿を変えた症状が発生するのみである。
(アドラーを読む:アルテを参照)
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第113話  支配/依存(1)
「支配」と「依存」、正反対のように見えるけれど、
奥さんを「支配」して、自分に都合の悪い事を任せるご主人も、
病気や症状に「依存」して、不平不満を募らせるクライアントも、
自分が取り組むべき課題から、逃避している点では共通である。
従って、「支配」すべき相手や「依存」すべき対象が無くなると、
いよいよ、自らの課題を突きつけられ、動かざるを得なくなるため、
都合のよい「奥さん」や、「病気」という口実を手放さないのである。
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第112話  生体認証(4)
その日の午前中は、うつ病のクライアントの面接が続き、
正直言って、精神的にかなり疲労していた事は間違いない。
精神的に過大な負荷は、真っ先に肝臓機能を直撃するので、
右手の指先の血液循環に、影響を与えても不思議はない。
長時間に渡る手続きの事も忘れて、私は妙な満足感に浸っていたために、
「色々と楽しませて戴き、ありがとうございました」と行員に挨拶した。
「狭心症や不整脈のクライアントの面接の後では、左手の指先の血流が不安定となって、
せっかく登録したデータと照合出来ないのではないだろうか」と不安がよぎったけれど、
「まあその時はその時で、生体認証カードの使用をあきらめろという意味かな・・・」、
と一人呟きながら、帰り道を急いだのであった。
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第111話  生体認証(3)
午後からは仕事もオフで、エラーの理由も何となく分かったので、
必死にあせる女性行員を横目に、余裕しゃくしゃくで寛いでいた。
「じゃあ、左手でやってみましょうか」と、私の方から提案して、
左手の人差指を機械にのせると、「ピンポーン」とOKサイン、
続いて、左手の中指をのせると、同じく「ピンポーン」OKである。
生体認証は、指先の静脈の走行パターンを読み取るので、
末梢血液循環に変動があれば、ばらつきが大きくなって、
当然ながら、安定して読み取る事が困難となってしまう。
東洋医学の経絡によれば、体の右側は肝臓の働きと、
体の左側は心臓の働きと、それぞれ関連性が深い。
〜 writer : ろうたん 〜

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