メンタルヘルスエッセイ
- 酸素(2) 2008年08月06日掲載:第75話
- 酸素(1) 2008年08月04日掲載:第74話
- 進化/退化(2) 2008年08月01日掲載:第73話
- 進化/退化(1) 2008年07月30日掲載:第72話
- 同化/異化(2) 2008年07月28日掲載:第71話
メンタルヘルスエッセイ 第75話 酸素(2)
ブドウ糖の1単位を体内で燃焼させる場合、
嫌気性代謝(酸素がない所)では、ATPが2単位生成されるが、
好気性代謝(酸素がある所)では、ATPが36単位生成される。
その差は、実に18倍である。
睡眠時無呼吸症候群など、精神的なストレスが蓄積してくると、
深くてゆったりした呼吸から、浅くて早い呼吸へと変化し易く、
それまでの鼻呼吸から、口を開けた呼吸が目立ってくる。
これらは、体が低酸素状態にある兆候であり、
酸素が不足すれば、ATPの生成量も減少して、
当然ながら、さっぱり力が漲ってこないのである。
(生理学:文光堂を参照)
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第74話 酸素(1)
食事から摂取したブドウ糖が、エネルギーになるかどうかは、
どれだけ、酸素を有効に活用できるかに係っている。
同じブドウ糖を燃焼しても、ATPが作られるとエネルギーになるが、
UCPが作られると、単なる発熱となってエネルギーは損失される。
「痩せの大食い」と言われるが、交感神経や甲状腺が過剰に反応すると、
UCP経由でエネルギーが失われ、食べても食べても太らないのである。
(酸素のはなし:中公新書を参照)
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第73話 進化/退化(2)
自分の人生設計や、仕事の将来像が描けずに、
ひたすらに、目先の事だけに奔走するうちに、
身も心も疲れ果て、耐え難い虚脱感に包まれる。
頭では分かっているつもりでも、
体がついてゆかなくなるのが、
そもそも、人間の正常な体のしくみである。
出来ないことを「退化」と捉えて、人は恐れるが、
出来ないことで、新しい道を歩むことも可能となる。
その時こそが、「進化」のスタートであろう。
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第72話 進化/退化(1)
「進化」が、新しい環境への適応現象と捉えれば、
「退化」は、それに伴って生じる離脱現象である。
人間が「進化」する時は、ある程度の痛みを伴って、
昔から、生みの苦しみ・陣痛とも呼ばれている。
うつ病で休職したり、がんで手術を余儀なくされたり、
人生の大きな転機であり、「進化」へ向けたステップでもある。
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第71話 同化/異化(2)
「同化」とは、食物から栄養分を吸収して、エネルギーを蓄積すること。
「異化」とは、糖分や脂肪などを分解して、エネルギーを消費すること。
「同化」をアシストするのが副交感神経、別名はストレス「受容」神経。
「異化」をアシストするのが交感神経、別名はストレス「要求」神経。
「同化」が亢進すると、体がブクブク太り始め、
「異化」が亢進すると、体がどんどん痩せ細る。
膨大な数のクライアントの、「受容」ばかりに気を取られ、
主治医自身の「要求」を満たせなかったのかもしれません。
〜 writer : ろうたん 〜