メンタルヘルスエッセイ
- 同化/異化(1) 2008年07月25日掲載:第70話
- 肥満(3) 2008年07月23日掲載:第69話
- 肥満(2) 2008年07月18日掲載:第68話
- 肥満(1) 2008年07月16日掲載:第67話
- 孤独(3) 2008年07月14日掲載:第66話
メンタルヘルスエッセイ 第70話 同化/異化(1)
ここ数年の間に、医学部時代の恩師の訃報をよく耳にする。
消化器外科の教授は食道がんで、肝臓内科の教授は胆嚢がんで、
精神科の部長は脳腫瘍で、整形外科の部長は腎臓がんで、
いずれも、ご自身の専門分野の悪性腫瘍で、逝かれた方ばかりである。
異なる性質や考え方が、同じものになる事を「同化」と呼び、
双方の共通点が減じ、差異が一層増大する事を「異化」と呼ぶ(大辞林を参照)。
膨大な数のクライアントに、主治医が「同化」したかのようである。
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第69話 肥満(3)
「待てない」で、イラついたり・不安になっている人は、
自律神経の交感神経が、優位に立っている状態でもある。
食物の摂取や休息を取ることは、副交感神経の活性化に結びつき、
自律神経のバランスを調整して、精神状態を沈静化する働きがある。
食べることによる満足度は、即効性があって実感し易いが、
健康や容姿への悪影響は、遅効性であって実感が乏しい。
経済学的には、「肥満」は「負債」と捉えられており、
日本の政治と同じく、問題の先送りが「肥満」の実態であろう。
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第68話 肥満(2)
「せっかち」とは、言葉を換えると「待てない」となる。
その昔は手紙のやり取りだけで、1〜2週間程度はあたりまえで、
昨今はメールの返事が遅れただけで、イラついてキレる有様である。
情報のスピード化が図られた、と言えば聞こえはいいが、
相手はあくまで生身の人間であり、機械のように計算ずくでは動かない。
赤ちゃんや子供たちが、親の思惑通りに育たないのと同じである。
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第67話 肥満(1)
経済学的に「肥満」を考えると、「せっかち度」と関連するらしく、
「せっかち度」の高い人は、肥満度も高いというデータがある。
「せっかち度」は「時間割引率」で算出され、
「時間割引率」とは、「100万円の受け取りを1年後に延期するのに、
金利をいくら要求しますか」と尋ねることで割り出せる。
つまり、この値が高いほど、「せっかち度」が高いと推定されるのである。
(こんなに使える経済学:ちくま新書を参照)
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第66話 孤独(3)
休職中の様子をクライアントに聞いてみると、
家族や子供たち、両親や親戚にまで気を使いながら、
近所の目を恐れるあまり、おちおち外出もままならない。
「孤独」どころか、「ひとり」にもなれない状況である。
フレックスやリハビリ制度による早期復職も結構な事だが、
本来は、自己回復から全体的・革新的変化へと導く休職期間を、
どのように各自が活用したかが、厳しく問われているのである。
〜 writer : ろうたん 〜