メンタルヘルスエッセイ(過去)0013

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メンタルヘルスエッセイ


メンタルヘルスエッセイ 第65話  孤独(2)
心理学者のムスターカスは、名著「愛と孤独」で以下のように述べている。
“ひとりでいると、私たちは必要な休息を得られる。
孤独でいると、私たちはぎりぎりの状態に追い詰められる。
ひとりの時は、私たちの体験に、展開と継続性がもたらされる。
孤独な時は、全体的、革新的な変化を私たちにもたらしてくれる。
ひとりの時は、人の中に帰っていく道を開いてくれ、
孤独な時は、自分に帰っていく道を開いてくれる。“
「ひとり」と「孤独」、全く似て非なるものである。
(孤独であるためのレッスン:NHKブックスを参照)
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第64話  孤独(1)
このところ、復職したものの段々と出勤できなくなって、
再び、休職してしまうクライアントが目立っている。
若い社員であれ年配の社員であれ、定時勤務であれフレックス勤務であれ、
いずれも、主治医の復職許可が出ているにも関わらず・・・。
休職の前後で面接を行ってみると、薬の影響で身体症状に改善が見られるものの、
同じ事にこだわり、同じパターンで人に接し、
物事の捉え方や考え方が、まるで変わっていない。
これでは、同じ過ちを繰り返して、早晩ダウンするのも必定である。
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第63話  事実/真実(3)
酒やタバコ・過食などの「生活習慣」に、自らの苦痛の逃げ道を求めた、
その代償が、肥満や高血圧・高脂血症などの「事実」と考えられる。
つまり、宿命的な自らの苦痛の存在が「真実」なのである。
いよいよ、この4月から特定保健健診がスタートして、
本格的なメタボリック・シンドローム対策が実施されるが、
「生活習慣」という表面的な「事実」だけではなくて、
「苦痛」の存在という「真実」にも、光を当てるべきであろう。
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第62話  事実/真実(2)
「外界で見るもの、聞くもの、触れるものが現実を構成している、とヒトは考えている。
だが脳は、その知覚することを過去の経験に基づいて組み立てている」、
ハーバード大学の神経生理・心理学教授スティーブン・コスリンが、
ふつうの人間の認知メカニズムについて最近述べたものです。
要するに、人間は自分が見たいように、聞きたいように、
知覚情報を自分流に再構成して、認識しているのである。
それは、自らの苦痛を最小限に抑え込む、一つの自己防衛反応でもあろう。
(痴呆老人は何を見ているか:新潮新書を参照)
〜 writer : ろうたん 〜

メンタルヘルスエッセイ 第61話  事実/真実(1)
来年から始まる裁判員制度、法律用語はやはり難しい。
ましてや、用語の定義が社会通念から逸脱している場合もある。
例えば「事実」という用語、法廷内ではあくまでも「仮説」であり、
根拠を持った証明が為されて、初めて「真実」と認定される。
健診データの上では、生活習慣病に該当する「事実」があるが、
生活習慣病は「仮説」であって、「真実」は隠れているケースが多い。
〜 writer : ろうたん 〜

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