メンタルヘルスエッセイ
- インセンティブ(3) 2008年06月30日掲載:第60話
- インセンティブ(2) 2008年06月27日掲載:第59話
- インセンティブ(1) 2008年06月25日掲載:第58話
- 目的/随伴(3) 2008年06月23日掲載:第57話
- 目的/随伴(2) 2008年06月20日掲載:第56話
メンタルヘルスエッセイ 第60話 インセンティブ(3)
東洋医学の陰陽五行説では、肝臓は将軍に、心臓は君主に、脾臓(胃)は農民に、
肺臓は宰相に、腎臓は兵士に、それぞれ例えられる。
将軍の働きとは、戦略や戦術を立て、果敢に決行すること。
君主の働きとは、泰然として動ぜず、存在感あふれること。
農民の働きとは、薬草や食物を通して、癒しを与えること。
宰相の働きとは、経済や人心を掌握して、まとめあげること。
兵士の働きとは、技能や技術を駆使して、戦力を高めること。
こうしたメンバーの、インセンティブ(意欲)がダウンすれば、
当然ながら、対応する各臓器も機能障害を起こしてしまう。
つまり、体の内部反応(内臓機能)を正確に捉えられれば、
インセンティブを高めるための、的確な手がかりが得られるのである。
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第59話 インセンティブ(2)
金銭的インセンティブは、体の外部から与えられ、
非金銭的インセンティブは、体の内部から生み出される。
体調不良や不定愁訴、生活習慣病やメンタルヘルス障害など、
いずれも、体の内部に起因したインセンティブの問題であり、
どちらかと言えば、モチベーションの語義に近い。
体の外部からの働きかけのみでは、インセンティブの維持は難しく
体の内部反応へのより的確な対応も、併行して求められるのである。
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第58話 インセンティブ(1)
経済学用語の一つで、主に目標達成の刺激(報奨金など)を指すが、
広くは、目標達成のプロセスや、達成結果としての意欲をも意味する。
インセンティブには、金銭的なものと、非金銭的なものがあって、
見極めやバランスを間違えると、思ったほど効果的に発揮されない。
入社して間もない頃は、貪欲に積極的に幅広く取り組むが、
やがて、与えられた役職や仕事に限定するようになり、
金銭的インセンティブを優先して、あきらめて勤務を続けるか、
非金銭的インセンティブを優先して、退職や転職を決断するか、
いずれにしても、就労意欲の著しい低下は避けて通れない。
(経済学的思考のセンス:中公新書を参照)
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第57話 目的/随伴(3)
こうしたケースは、新入社員や転職社員を問わず、
話してみると、自分の考え方に固執している事が多い。
「一生懸命に頑張る」「嫌われないように気を使う」など、
頑張って報われるかどうか、気を使って感謝されるかどうか、
自分だけではなくて、相手があって初めて決まること。
個人的な思い込みを、金科玉条の如くに大切にして、
軌道修正できないまま、擦り切れて消耗してしまう。
体調不良や勤怠不良、休復職や転職の繰り返し、
こうした「随伴」的結果の存在こそが、
自分の人生の「目的」を問い直す、きっかけとなるのであろう。
〜 writer : ろうたん 〜
メンタルヘルスエッセイ 第56話 目的/随伴(2)
最近では、入社して間もなく体調不良が続き、
やがて勤怠が乱れ始め、ついには休職してしまう社員も目立つ。
しばらく休んで、軽作業・短時間勤務から復職しても、
再び同じパターンの繰り返し。
そのうち、周りの社員とも関係がギクシャクして、
仕事どころか、自分の居場所さえ無くなって、
程なく長期休職に突入して、顔さえも忘れ去られてしまう。
こうなると、「目的」的結果なしの、「随伴」的結果のみである。
〜 writer : ろうたん 〜